転職をする際、志望動機は非常に重要です。書類審査や面接の際に志望理由をうまく伝えられないと、どれだけ能力や実績があっても採用は難しいと思います。今回は転職活動の要となる志望動機をうまく考え、伝える方法を伝授します。
まずはどんな分野を志望しても有効な志望動機を答える際の基本テクニックを紹介しましょう。
質問には素直に答える
自分をわざわざ悪く言う必要はありませんが、話を盛ったり短所を隠して必要以上に自分を良く見せようとするのはかえって良くないでしょう。質問に対しては素直に答えるほうが良い印象を与えることができます。
簡潔にピンポイントで答える
質問者がなにを知りたいのかを考え、できるだけ簡潔に応えましょう。回りくどい言い回しはいい印象を与えません。事前に質問を予想し、練習を重ねたうえで簡潔に答えられるようにしておきましょう。
ネガティブなことは言わない
素直に答えようとするあまり「自分は○○が苦手で…」や「私はもう若くないのですが…」と聞かれてもいないネガティブなことを言うのは避けましょう。これらは選考に不利な材料となってしまいます。
自分の言葉で伝える
人事担当の人は転職関連の記事や情報を必ずチェックしています。本やインターネットに載っている定型文や言いまわしを使うと必ずバレるので避けましょう。また、志望動機や自己紹介を過度に暗記するのも印象が良くありません。自分の言葉で伝えるほうが好印象を与えられるはずです。
同業種の企業へ転職する場合、人事の人がもっとも知りたいのは「なぜこれまで働いてきた会社を辞めたのか?」「なぜうちの企業へ転職したいのか?」の2点です。
「残業が多く、ノルマも厳しくて…」や「自分には向いていなくて…」といったネガティブな理由は言い訳としか取ってもらえません。「前の会社で身につけた○○を活かして、△△をやっていきたいです」など今後について前向きな意見を述べるのがベターです。
企業は異分野のスキルや考え方を必要としており、異業種の企業へ転職する場合は「これまで働いていた経験や能力を活かして何ができるか?」という意見が求められます。「これから○○を身につけていきたい」といった頼りない意見では企業側からしたら取るメリットが見出せません。たとえ異業種だとしても、これまでの経験やスキルを何に活かせるか考えておきましょう。そのためにはしっかりとした自己分析と企業研究が重要になってきます。
いかがでしたか?転職の場合、企業が評価するあなたの人材価値は
(人材価値)=(能力)×(志望理由)で決まってくると思います。自分の能力を活かすも殺すも志望理由次第だと言えるでしょう。